Love game
月曜日はやる気が出ない。
これから1週間が始まると思うと。
…正確に言えば今は授業が終わってお帰りって時間だ。
「サボってるか寝てるか、の奴がよく言うよ」
「っせぇよ!!」
学校に来るだけマシだと思った方が良い。俺の場合は。
「俺、奈津が学校に来る理由が未だに分からねぇんだけど」
「お前知ってんだろ! 行かねーと親父がキレること!」
「あぁ〜…親父さんけだるそうにしてるわりに怖いもんな」
あのクソ親父。
自分だってあんなやる気ないくせに。
…って、やることやってるから言えないんだよな。
「つーか暇だなー。賢〜カラオケ行かねー?」
「2人でか!?」
「さすがに男2人は厳しいよね」
「俺やだし」
「ひっどー! 俺のこと嫌いなんだ!!」
「うっとーしい!」
ガタガタと言い騒いでいると、ポケットの中で携帯が鳴った。
「あ、やべ。マナー設定すんの忘れてた」
「授業中鳴ってたの奈津かよ」
「え、鳴ってたの」
「……いや、寝てたなら良いよ」