春灯〜日々幸せに思う〜
「私さ、何か忘れてる気がするんだよね〜、なんだと思う?
なんか何が思い出せない気がするの。」
私はぐびぐびお酒を飲んだ。
「何かって何を?」
「今日さ、卒アル見たんだけどずっと好きだったーとか、これからもよろしくねーとか、私って誰と付き合ってたんだっけ?とか、
誰のこと好きだったかなーって…」
「…。」
なぜか2人は黙った。
何か知っているんじゃないか、そう思った。
「よ!みんな、元気そうじゃないか〜!」
後からサラリーマンみたいな見た目30歳になりますくらいの男が居酒屋に現れた。
私はその人を見て思った。