春灯〜日々幸せに思う〜
「紗南〜!こっちこっち!」
「夏美に裕香〜!久しぶり!何年ぶりだろ、5年ぶりくらい??」
駅で待ち合わせしていた小学生の頃からの友人である、夏美に裕香。
2人とも美人さんになっていた。
ずっと可愛いなーなんて女の私でも思っていたが、今では美人さんになっていた。
「夏美はオーストラリア行っちゃうし、紗南は東京出ちゃうし、ずーっと田舎モノの私には2人が羨ましいよ〜」
「そんな田舎モノの裕香だって、今度結婚するじゃない!」
「え?!裕香、結婚すんの?!」
私は結婚という2文字に驚いた。
「そうなの、私こう見えて今妊娠中で…」
そういうと裕香はお腹を触った。
「えー、裕香ももうママになるのか〜、旦那さんは?」
「拓人だよ!」
「拓人…?」
「そうだよ、拓人!」