春灯〜日々幸せに思う〜
「紗南〜!お前のなんか封筒だけだぞ!」
「なんだろこれ、手紙かな?」
拓人に渡された封筒を開けた。
すると何枚か写真と手紙が出てきた。
「20歳の私へ
この手紙を書く頃の私は受験に追われている中学3年生です。
受験は無事合格しましたか?
中学3年生の私は元気です。
それに夢もあります。
でも私思うんです、きっと20歳の私には夢なんてないんだと、なぜかそう思うのです。
大事なことを忘れている気がします。
20歳の私に中学3年生の私から伝えたいことを写真の裏に書いておきました。
なので1日1枚ずつその写真を見てください。
中学3年生の私が伝えたいことがきっとそのうちわかると思います。
最後に、
この街は素敵な街です。
大事なことを忘れないでください。
中学3年生の紗南より。