真実~闇に染められたココロ~
ジャーー


「痛っ。痛いって。」


颯に連れてこられたのは手洗い場。
手の傷口を洗い流されてるところ。


「しょーがねぇだろ。これに懲りて
こんな事やめるんだな。」


私の手を洗ってティッシュで拭いて、
絆創膏まで付けてくれた。


「あ…ありがとう」


「おう!」


颯は私の血で汚してしまった手のひらを
水で洗いながら笑った。


さて、この後どうするかな。
あんな教室なんで戻れないし、
戻りたくもない。
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