脱☆幼馴染大作戦!
しばらく清水くんを眺めた後、日向は私の席まで戻ってきた。
「どうしたんだろ」
日向から解放された清水くんは、そう笑ってまた友達と話し始めた。
「どうしたのよ、日向。清水くんめっちゃびっくりしてたんだけど。」
私がそう声をかけても、黙ったままの日向。
「おーい、日向?」
私がひらひらと日向の眼の前で手を振ると…
「やっべぇ、何あれめっちゃカッコいいじゃん…!どうしよう」
と、目をキラキラさせて私を見つめる日向。
…え、
「…ね!?ね!?だから言ったでしょ!?
超かっこいいよね!!分かってくれる!?!?」
「分かってくれる!やべぇ!!なんかドキドキした!」
「うわー!!さすが日向!最高!」
「なんかさ、翔太にそっくりだよな!」
「でしょでしょ!お兄ちゃんに似てるでしょ!
絶対日向、好きだと思ったの!」