脱☆幼馴染大作戦!
「ふぅ、すっきり。」
用を足して、トイレを出る。
廊下を少し歩いて日向の部屋のドアノブに手をかけると、
「……ん?」
ちょっと開いてる?
きちんと閉めて出たはずだったから、日向が帰ってきたのかとそっと部屋を覗く。
すると案の定、日向は部活から帰ってきていたみたいで
そのままベッドに寝転んで横になっている。
「日向ーっ、おかえり」
私が扉を開いてそう言っても、返事はない。
「ひ、な、たっ」
私はベッドに近寄って、もう一度名前を呼ぶ。
「…寝たの?」
この短時間で!?!?
私はびっくりして、日向の顔を覗き込む。
ふわふわと眠る整って可愛らしい顔は、
私が自然と笑顔になるのに十分だった。