脱☆幼馴染大作戦!
「トイレ借りていい?」
「突き当たり右」
「はーい」
勉強を始めて1時間くらいが経った。
私は進んだのか進んでないのかよく分からないけど、
清水くんは結構はかどってるっぽい。
日向も普通に接するし。
私にはあんなに清水くんのこと非難するくせに、変な奴。
清水くんがトイレ、と席を外すと、日向は伸びをする。
「疲れた?」
「別に」
「教えるのって疲れる?」
「別にって言ってるじゃん。」
「そ、そっか」
私が、ちゅーっとオレンジジュースをストローで飲むと
「やっぱ疲れた」
と、いきなり日向が後ろから抱きついてきた。
「ちょ!ど、え!何よ!」
「色香いい匂いするー」
耳元で喋るな!ソワソワするから!
「日向、髪の毛濡れてるから冷たい」
「んーごめん」
適当に謝りながらも全く離れようとしない。