脱☆幼馴染大作戦!
「はぁ〜っ、疲れたー!でも頑張ったね!
数学、わかってきたよ!」
「愛里は、だいぶ古典できるようになったぁ〜っ!
桜庭くんのおかげ!」
「俺も!物理今回できそう!日向のおかげ!」
みんなで日向を讃えると、日向は柄になく素直に、照れたように「うんっ」と笑った。
「明日もいい?日向」
「いーよ。あー、でも…」
「でも?」
「帰るの遅くなるかも。」
「何で? 部活のミーティングでもあるの?」
「ううん。女の子にちょっと時間欲しいって言われてる」
「…あ、それって…」
私たち3人は目を合わせる。
「「「告白?」」」
「そうなんじゃない」
ニヤニヤする私たちとは裏腹に、冷めた声でそう流す日向。
「何よー、もうちょっとノリよくてもいいじゃーん。」
「で、どうする?学校で勉強して待ってる?
また色香ん家で勉強してる?」
本当に女の子に興味ないんだな、日向って…
そう言えば、日向が女の子に「可愛い」って言ってるところとか
女の子を抱きしめてる姿とか想像できないかも……
って、
あ、私、されたじゃん!!
可愛いって言われて、抱きしめられたじゃん!
「いーちゃん?どうしたの、すっごく顔赤いよ!」
「え!?本当に!?
違う、これは、ちょっと、うん。あは。」
結局、明日は、私と清水くんと愛里は3人で教室で日向を待って、
4人で一緒に日向ん家まで行くことになった。