脱☆幼馴染大作戦!
「で、何の用なの。邪魔なんだけど。」
「へっへー、聞いて驚くなかれ、
私、彼氏できましたぁー!!」
私の浮かれまくりピースサインに、
きょとんとする日向。
可愛いなおい。
「…は?
何で!?何で!?意味わかんない。どんな趣味してんのソイツ!!頭おかしいじゃん!」
「し、失礼ね!清水くんだよ、私と同じクラスの、清水圭太!」
「はああああ?何で!?何でシミズと色香が付き合うの!?は!?しね!」.
「こっちが何でよ!
何であんたにそんなこと言われなきゃいけないのよ!
関係ないでしょ!」
「色香が報告してきたんだろ!
まずシミズって誰だよ!
無理!認めない!やだ!色香、今すぐシミズのことフってきて」
「あんたの許可とか必要ないし!てか何でそんなにムキになるわけ?
私のこと好きなの?」
私の言葉に、日向は急に言葉に詰まった。
おっと、まさか本当に私のこと…?
「バ、バカしね色香のくせに!んな訳ない!俺は貧乳なんかごめんだ!」
なな、ななな
なな…
「さいってー!!日向なんて大っ嫌い!!ばーか!ばーか!!」
そ、私たちはこういう関係。
学校1モテる幼馴染を持った私と、
いつもウザいことばっかり言ってくる桜庭日向。
片方がどんなにモテると言えども、
幼馴染ってこんなもの。