脱☆幼馴染大作戦!
>>桜庭日向side
「キスしてよ」
俺の言葉に、まるで真空に突如放たれたかのようにピタッととまる俺の幼馴染、I(アイ)。
…ぷっ、なんて顔だ。
カピバラじゃん。かわい。
「嫌なの?」
びっくりして目をパチクリさせる色香に返事を催促する俺。
だって早くしてくれないとアイツら来るじゃん。
「そ、そんなこと言ったって…」
色香は、我に返ったようにパッと俺から目をそらして泳がせる。
「へ、変だよ日向…」