Live as if you will die tomorrow

時間の流れが分からなくなった。

ジジ、と静かに煙草が燃える音がする。


俄かに煙る視界。

それが幻覚かどうかの区別もつかない。





「……なんだよ、それ」



思わず口から溢れた。


不条理な、現実への抗議が。



「なんなんだよっ!!」



沸沸と湧き上がる感情を抑えきれずに爆発させ、マウスを画面に投げつけ、キーボードを床に落とした。

椅子を蹴り倒し、思い切り壁を殴る。


心拍数が上がり、肩で息をしながらも、収まることのない憤りを物にぶつけ続けた。



「…っはぁ、ーはぁっ」



物と物とがぶつかり合う音が、けたたましく鳴り響き、壊し合っても。



皮膚が切れて深紅の血が流れても。



ひたすら暴れ続けて。


青いUSBすら引き抜いて、靴の裏で踏み付けた。


それでも気持ちが晴れる訳ではない。


むしろ、どん底から、更に下へ下へと飲み込まれていっている。


そして、永遠に、沈み続ける。
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