Live as if you will die tomorrow
とりあえず商売で声を掛けると、ふいに顔を上げた女は俺をじっと見つめる。
ー思ったより若い。
間近で見て、さっきと印象がやや変わった。
変わらなかったのは、遊んでそうな女っていう印象。
決してギラギラはしていないし、クラブによく来る遊んでる女とはまた違う部類。
一見清楚に見えなくもないけど、なんていうか…手入れが行き届いてるっていうのかな。それがまた『いつでもOK』と主張している気がする。
それから、少しだけ、表情に翳りがあって、『寂しい』という空気を醸し出している。
ーどうでもいいけど、なんでずっと見てくんの。
「お姉さん?」
「すいません…シャンディガフで…」
痺れを切らして再び呼びかければ、はっとして慌てて謝った。
「畏まりました」
軽く微笑えみながら作りに取り掛かるが。
シャンディガフって。
酒に弱いのか。