悲恋-HIREN-



「あ、あたし何か買ってくるね。」



あたしは春日にそう言い、病室を出た。



病院の入り口付近にある売店に向かうと春日のお母さんがいた。



「あら、紗和ちゃん。

春日のお見舞い、ありがとうね。」



「ううん。おばさんこそ少しは休んだほうが良いよ!!」



おばさんも春日が病気になってからだいぶ痩せた。

きっと心配で眠れないんだろうな。



「気遣ってくれてありがとう。

じゃぁ紗和ちゃんに甘えて今日はもう帰ろうかしら。

春日をよろしくね。」



そう言いながらおばさんは頭を下げ、病院を出てった。



あたしは売店に入り、店内を見渡す。


そこであたしはアイスと飴を買って病室に戻った。









< 3 / 104 >

この作品をシェア

pagetop