悲恋-HIREN-
「…………ただいま!」
「紗和、ラブラブじゃん♪」
那智はあたしの顔を見た瞬間に笑顔て祝福してくれた。
「この前会った奴だろ?
春日とかゆう奴。」
将希はお弁当を食べながら話す。
「春日っちゅうんや?
紗和の彼氏なん?」
優介は何も知らないから不思議そうに聞いてくる。
「う、うん………。
この前、文化祭に来てたの。」
「あぁ………
一緒にお化け屋敷入ってたやろぉ?」
優介は思い出したように話す。
「めっちゃお洒落で大人っぽい奴やろ?
女子がキャーキャー言ってたから見とったわ。」
春日ってモテるんだ………。
かっこいいと思ってるのはあたしだけだと思ってた。
「けどなんで電話なん?」
「え…………」
「優介!質問しすぎ!!
紗和、お弁当食べよ♪」
那智、ナイスフォロー!!
今の質問は答えにくかった。
だって手術で外国にいるなんて言えない………。