悲恋-HIREN-




「にしても紗和に彼氏がおったんは驚いたわ。

いつからなん?」




「中3のときから。

幼馴染みだったんだ。」



今だって奇跡みたいに思う。


幼馴染みの春日が急に彼氏に変わったんだから。




「じゃぁ一緒に居るんは長いんやなぁ。


…………遠距離なん?」



優介が急に言う。

なんでわかったんだろう。



「あからさまにわかるで?

那智が焦って隠したりするし電話だけやろ?」



…………あ、そっか。


優介はいつもはしゃいでるだけだと思ってたけど意外に人のこと見てるんだ………。



「紗和、めっちゃ幸せそうな顔で電話してんで?」




だって幸せなんだもん………。



「優介ってすごいね。」




「なんや急に!?」



優介は真っ赤に照れて突っ込む。



「まぁ応援すんでぇ?

がんばれ!!」




優介の応援のおかげでまた元気がでた。


友達は大切だなぁ………。




けれど優介の優しさのせいであたしは………






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