悲恋-HIREN-




もうすぐで一時になる。


優介があたしを迎えにくる。




「春日、あたし約束があって………。

明日にでもいいかな………。」




「イブに約束?」



なんでそんなこと聞くの?

あたしたちはもう幼馴染みなんだよ。

なのに…………




「ごめんね。」



『俺等って別れたことになったの?』



「……………え?」




『いい。

じゃぁな。』




そうして電話は切れた。


春日だってそのつもりで連絡しなかったんじゃないの?



なんで…………………?




───……‥コンコン



ドアがノックする音。

時間的にお母さんが優介が来たといいに来たんだろう。


あたしは急いで荷物を持ち玄関に向かった。








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