悲恋-HIREN-
「めっちゃかわええ!!」
優介の前に出た途端にこの一言。
後ろにはお母さんがいて微妙な笑いが聞こえる。
嬉しいけど恥ずかしいな。
「じゃぁいってくるね。」
「あ、紗和。
春日くんが帰ってきてるらしいからこのお菓子届けてきてくれる?
クリスマスイブだからプレゼントとして渡したいのよ。」
「え!?やだよ!!」
断ったのに強制的に行かされた。
隣には優介がいる。
もし春日が見たら優介に殴りかかりそうだなぁ。
なんて考えながら春日の家に着いてしまった。
「なに緊張してんねん。
ちゃっちゃと終わらせよ。」
そう言い、優介の指はインターホンを押した。
こうゆうときの男ってかっこいいなぁ。
とか思ってるとドアが開き‥…………………
春日が出てきた。
こんなに神様が酷いとは思ったことはないよ?