悲恋-HIREN-

12。




────……‥




「紗和、おはよ♪

クリスマスどうだったぁ?」




「ん?おはよ♪」




あれからあたしと優介は付き合うことになった。


あたしの気持ちはまだよくわからないけど優介が好きなんだと思う………。


だからあたしはOKした。




優介にもらったクリスマスプレゼントのネックレス。

いかにも高そうな王冠のネックレスだった。



あれからあたしは毎日付けるようにしてる。

優介とお揃いなんだ。




「ちょっとぉ〜、一人でにやけないでよ。」



「あ、ごめん♪」




「なんかあったんだ?」




那智、鋭いなぁ………。



「紗和、那智、おはようさん♪

二人とも今日も可愛いやん。」



ゆ、優介…………♪

なんか彼氏って思うと照れるなぁ。



「あ、優介!

紗和と何があったの!?


紗和ったらにやけてるだけで何も話さないの。」



「に、にやけてなんかないもん!」



那智ったら酷いよ


優介の顔は意地悪な顔だ。



「紗和、にやけてたん?


俺的に嬉しいわぁ♪


俺等付き合うことにしたぁ。」



優介はあっさり那智に話してしまった。



「………………え?

ほんと?」



那智の場合は叫ぶかなって思ってたのに静かだった。



「あぁ。那智、どしたん?」



優介が那智の顔を心配そうに覗き込む。


───………‥‥ズキン



なんでだろう…………


少し悲しくなった。

どうしてかはわからないけど。







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