悲恋-HIREN-
13。
「綺麗な青空やなぁ♪」
空を見上げると綺麗な青空だった。
「綺麗だね…………。
もうすぐでバレンタインデーだよ♪
何がいい?」
もうそんな季節……。
クリスマスに好きと言われてからもうすぐで2ヶ月たつんだ………。
あと2ヶ月で春日が学校に……
「紗和が作ってくれるもんならなんでも♪
この季節だけは彼女がいて良かったって思うわ。」
「じゃぁ………ナスでも入れようかな♪」
「うぇぇ〜……やめようやぁ。」
優介は完璧な人だと思ってたけどナスだけは駄目なんだって。
『それ以外は完璧な人間や!!』って言ってた。
楽しい時間………
幸せだなって思うと春日の顔が頭によぎる。
優介との時間を邪魔するように。
「なぁ、また今度紗和の家言ってもええ?
部屋見てみたい。」
「え………
ごめん。今、いろいろ準備あるしゴチャゴチャしてるから無理かも………。」
嘘…………
本当は春日がいるかもしれないから。
ごめんね、優介。
「そっか。
まぁ女の子はいろいろ忙しいもんな♪
しゃぁないわ。」
「ごめんね?」
「謝んなくてええよ♪
バレンタインデー楽しみにしとくわ!」
優介、あなたの優しさにあたしはどれだけ幸せを感じることができたか…………
なのにあたしは裏切るような行為をしてる。
春日に会ったりして……
このままじゃいけないよ。