意地悪上司に求愛されています。(原題 レア系女史の恋愛図鑑)
こんなことを囁かれていることは把握済みである。
お局様的な存在の私に対し、優良物件の彼。どう考えてもおかしな組み合わせだと思うのだが、目の前の木島はそうは考えていないらしい。
定かではないが、本人が真剣な顔をしていうのだから本当なのだと思う。
木島が私に興味を示してしまったのは、彼が振られた日の出来事が大きかったようなのだ。
これも本人談なので、どこまでが本当で、どこまで嘘を盛っているのかわからないけど。
木島が片瀬さんに振られた。それが確定した瞬間、彼が手にしていたのは大人気でなかなかゲットできないと噂されているクラシックチケットだった。
そのプラチナチケットを手に、片瀬さんを誘って行くはずだったのだろう。
しかし、彼女は木島ではなく藤沢の手を取った。木島が完全に振られた瞬間だった。
私たち、営業事業部の面々は藤沢課長に味方していた。
それは片瀬さんの目には藤沢課長しか映っていないことがわかっていたからだ。
しかし……
お局様的な存在の私に対し、優良物件の彼。どう考えてもおかしな組み合わせだと思うのだが、目の前の木島はそうは考えていないらしい。
定かではないが、本人が真剣な顔をしていうのだから本当なのだと思う。
木島が私に興味を示してしまったのは、彼が振られた日の出来事が大きかったようなのだ。
これも本人談なので、どこまでが本当で、どこまで嘘を盛っているのかわからないけど。
木島が片瀬さんに振られた。それが確定した瞬間、彼が手にしていたのは大人気でなかなかゲットできないと噂されているクラシックチケットだった。
そのプラチナチケットを手に、片瀬さんを誘って行くはずだったのだろう。
しかし、彼女は木島ではなく藤沢の手を取った。木島が完全に振られた瞬間だった。
私たち、営業事業部の面々は藤沢課長に味方していた。
それは片瀬さんの目には藤沢課長しか映っていないことがわかっていたからだ。
しかし……