命の火
心配そうな声音で言われるもんだから、答えてしまう。
『ああ、元気だとも。』
ちっとも知らないのに。
「きっと元気よね、忘れた頃にふらっと姿を現わすわ。」
前にもこんなことがあったような気がするもの、と微笑みながら言う。
よかった、笑ってくれた。
「あ、そうだルツ、あの子は何番目かしら。」
まるで子供のよう。
『さあ、でも1番目ではないだろうね。』
「そうねー、やっぱり2番目以降かしら。1番目があんなに賢いはずがないわ、きっと。」
はしゃぐ彼女の横顔を見やると頭に華奢な手が置かれわしゃわしゃとされる。
「私、いつか9番目の猫ちゃんに会ってみたいわ。流石に9番目となったらおしゃべりできるのでしょう?本で読んだのよ。」
『へぇ、それはまたお父さんに買って貰った本なのかな?でも、9番目に会ったとしてどうしたいの?』
「9番目に会ったらね、その猫ちゃんとお
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