命の火
しゃべりしたいわ。猫ちゃんがどんな事を考えながら生きているのか知りたいの。」
そう言って彼女はまた外を見る。
けれどその視線は外の景色を見ているのではなく、違う何かを見ているように、私は思った。
「私にも9つ命があればいいのに…」
そう彼女が囁いた気がした。
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