恋した人は、漫画の住人
「じゃぁ、なんで此処に煙草が?」

「あ?あぁ・・・それは」

 龍が答えようとした時一階から登美子さんの声が聞こえた。

「龍次君、春ちゃん?如何したの?ご飯よ。」

 煙草の事を登美子さんに知られるとショックを受けて泣き崩れるだろうから私は顔の表情だけで龍に一旦この話を切り上げる事を訴え掛けた。龍は分かってくれたのかはたまた私と同じ事を考えていたのか直ぐに頷き返した。
 そして、私と龍は部屋から出て階段を下って登美子さんがいるリビングへ向かった。

「春ちゃん達何やってたの?」

 リビングへ行くと登美子さんがそう言って来た。

「だた少し話してただけです。」

「そう、やっぱり龍次君と春ちゃんって仲がいいのね。」

 登美子さん・・・私は龍はあんまり好きではありません。特に変な喋り方の時は凄く!!

「そうでしょ?登美子さん俺と俺の可愛い春ちゃんはとーても仲が良いんでぇーす。」

ガシッ!!

 この音は私が龍の腕を掴んだ音だ。そしてそのまま龍の腕を思いっきり捻ってやった。
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