恋した人は、漫画の住人
「いっ痛たたたたたたッとれる腕とれる!!」

「ヘェ、じゃぁ、とってみようか?」

 私は龍の腕を捻っている手の力を強くした。

「痛てェーーーーーーーマジでとれる。マジで!!!」

「春ちゃん、おイタもその位にして、ご飯にしましょ。」

「はぁい。」

 登美子さんの言う事はハッキリと聞く。迷惑は余り掛けたくない。実の親ではないから・・・

「春は登美子さんの言う事は聞くんだよな。」

「・・・」

 コイツ(龍)は遠慮という物がないのか!!

 私は少しイラつきながら夕食を食べた。そしてその後、自分の部屋に入った。

「迷惑なんてかけられない。・・・」

 そう呟いた。すると、部屋のドアが開いた。入って来たのは・・・

「よう!」

 龍でした・・・

「何?」

「いや、さっきの話の続きを言いにきただけだけど。」

「そっ。」

「春~素っ気無いよ。聞いてきたのは春じゃん~。」

「ァア゛?煩ぇよ。カス。」

「酷っ!カスって何?春ちゃゎん~お兄ちゃんはカス的存在なのか。」
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