恋した人は、漫画の住人
 でも、龍は粘ったそりゃもう粘った。私が折れたのは言うまでもない。でもね。何時も私が折れてるわけじゃないんだよ。私が龍を折ってるんだよ。
 まぁ、そんなやり取りがあって龍を私の部屋に連れて行った。中に入るなり龍が

「わ~結構広いんだね。」

「あんな探らないでよ。」

「ん~わーってるって。」

「ホントかな・・・」

 龍は部屋のチョロチョロ動き回って彼方此方を見ている。鼠みたい・・・龍がちょっとだけ可愛く見えた。

「ねー春お兄ちゃんの写真飾るよ~♪」

 は?何言いやがったコイツ(黒モード開始)あんなキモい(私から見たら)飾ったらダチをこの部屋に入れられねぇじゃねーか。って、私の許可なしにもう飾ってやがる!瑠璃から貰った写真いれに入れやがった。私と琉璃と麻美が移った写真入れるはずだったのによぉ・・・

「春~これでお兄ちゃん顔が何時でも見れるよ~」

「へぇ~そうかい・・・テメーはもう出てけーーー!!!」

「ギャアァーーーー!!!!!」

 窓から龍と突き落としてやった。龍は落下した。此処は2階だけど龍なら死なないだろうほら今もピンピンしたこっちに手を振っている。何か投げてやろうか・・・龍は帰っていった。
 本当に何考えてるのか分かったもんじゃない。・・・まぁ、龍の事考えるのもう止めよ。
 取り合えず箪笥に着替えをしまって、本棚に入りきらないけど漫画もしまってこれで終わり。
 漫画を読んで明日に備えよ。
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