恋した人は、漫画の住人
「!!?」

 龍に100ダメージを与えた。

「さーさー出てった。出てった。」

 ほぼ強制的に・・・いや、強制的に龍を部屋から追い出した。

「はぁ・・・やっと出てった。」

「もう出ていいよな。」

 私の返事なく大松晋也がクローゼットから出てきた。

「って・・・無理やり押し込む奴があるか?」

「御免・・・でも龍がきたから。」

「あれ、お前の兄貴か?」

「・・・・・・うん。認めたくはないけど。」

「俺、今初めて他人に同情した。」

「有難うございます。」

「苦労してるな。」

「うん。」

 一応落ち着く為に私達はベットに並んで座った。

「で、今の状況を整理すると」

「大松さんは何故かトリップして私の部屋に出た。」

「って、そんなことは説明しなくても分かってんだよ。」

「そうだね。一応訊くけどどうやってこの次元にきたの?」

「あ~これがまたベタな感じに異次元の歪に入ってここに辿り着いたってとこだな。」

「・・・またまた~そんなベタなぁ~」

「「・・・・・・・・・・」」
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