恋した人は、漫画の住人
 そりゃぁ、女が着ているものが着れたから嫌だよね。

「何で着れんだ。」

「まぁ、いいじゃないですか。今はそれで我慢してください。龍の衣服を今後借りてくるので。」

 借りると言うよりは勝手に取ってくるんだけどね。

「まぁ、仕方ねぇな。」

「有難うございます。」

 何となく頬が緩んだ。何だか楽しい。

「もう、8時か如何しますか?」

「ぁあ?何だ?」

 晋也の凶悪な表情は少しだけなれた気がした。

「お腹減ってませんか?」

「・・・」

「そうですか。じゃ、作りますから待っててください。」

「お前、飯作れんのか?」

「はい、簡単なものだけですけどね。」

「そうか・・・」

 取り合えず冷蔵庫の中にあるものを使って・・・ん?何か煙が出てるような・・・?

「Σって、大松さん!!?」

「ぁあ?何だよ。」

「煙草!煙草止めて下さい!!」

 正確に言うと煙管何だけど・・・
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