恋した人は、漫画の住人
「ぁあ?我慢しろよ。俺はこれがないとやっていけねぇんだよ。」

「でも、私は未成年なので煙草は外で吸ってください。」

 まぁ、外で座れても困るもんは困るんだけど。

「じゃぁ、窓開けりゃぁいいだろ?」

「駄目です!!学生の部屋から煙なんか出てたら大変なことになるでしょうが!!!」

「じゃあ、如何しろってんだ?」

「我慢してください。あと、大松さんはお酒も飲みましたよね。」

「あ?だったら何だってんだ?」

「お酒も我慢してください。」

「はぁ?」

「だから我慢です。」

「無理だね。」

「我慢してください。」

 晋也はそっぽを向いてしまった。可哀想だけど私は未成年だしここは寮だ。元も世界に戻るまで我慢してもらおう。

「ほら、これで我慢してください。」

 私は晋也にポッキーを渡した。

「何だこれ?」

「ポッキー言って・・・」

「それは知ってる。これで如何しろと?」

「(知ってるんだ)これを煙草の代わりにして下さい。」

「お前知ってるよな?煙草は吸うもんだ。これは吸えねぇ。」

「知ってますよ。そんな事常識じゃないですか。」

「テメェ・・・・・・・」

「じゃ、そろそろ出来ますんで、机の上に乗っている物退かしておいてください。」

 晋也の怒りを無視し私は夕食作りの続きをした。
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