恋した人は、漫画の住人
 朝、私は慣れない空間の中で起きた。
 何が慣れないのかって?それは、隣に晋也が寝ているからだよ・・・。しかも此処は女子高だ。
 男は先生しかいない。しかも片手で足りてしまうほどだ。
 となると、晋也がいることは慎重に隠さないといけない。(ま、引き止めてしまった私が悪いんだけど・・・)普通の高校なら、少しは簡単に誤魔化せる。でも、此処は女子高成人男性を一人でも隠すのはとても困難だ。
 さて、これから如何しようか・・・幸い「スピリット・ナイト」の人気が低く、知っている人もあまりいないので(クラスの子は皆知らなかった。)外に出ても大丈夫だろう。
 そうなると考えは一つにまとまる訳で・・・・

「・・・買い物に行こう」

 何故かって?それは勿論晋也の服とかの衣類を買いに行くんだ。本当は龍の古い衣類を何枚か勝手に取っていけばいいんだけど・・・晋也はハッキリいって慎重が低い。170cm位だ。
 それに比べて龍は180cmこの差は大きい。きっと服がダボダボだろう。(私のジャージ着れるし)
 勿論今日じゃない、今日は火曜日、平日で学校があるから無理だ。だから、今日を入れて五、六日後位になると思う。

「さぁ~て・・・まずそれまでの服とか如何しようかな」

 五、六日の間風呂に入らないわけには行かない。それまで、如何するかを考えなくてはならない。

「何、ブスな顔してんだ。あ、元々ブスか」

 色々考えていたから晋也が起きたことに気付いていなかった。

  ・・・・って言うかブスって・・・・
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