私の最強冷酷彼氏様



 プーップーップーッ

 そんな音が耳に響き、持っていた携帯の明かりが消える。

 
 アカツキは絶対私を見捨てない。

 アカツキがいないと、私が一人になることを知っているから。

 だから、絶対アカツキは私を見放したりしない。

 近すぎず、遠すぎず。

いつだってそんな壁が私とアカツキを遠ざける



 ガチャ

玄関の扉が開き、アカツキのにおいに包まれる。


 私が助けてって言えば、いつだってアカツキは駆けつけて抱き締めてくれる。


 それだけでいい。


 たとえアカツキの心が私にないとしても、
こうやって抱き締めてくれるなら、それだけでいい。


 それだけで幸せだから…。





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