私の最強冷酷彼氏様
「シノちゃん、アカツキに会いに行かないの?」
アカツキののぼっていった階段を眺めていた私に、優さんの声が響く
「もちろん、会いに行くよ?」
当たり前。だって私の彼氏だもんっ
いくら無視されたって、好きなものはすきなんだから。
「ふふっ、言ってらっしゃい」
私の変わらない返答に、軽く笑った優さん
「じゃあ、これよろしくね。」
渡されたエプロンに身をつつみ、優さんに渡されたものをおぼんにのせる。
「このカクテル、朔にね。」
「はい。」
あの豪華な階段を堂々とのぼる勇気のない私は、毎回こうしてウエイトレスの格好をしてアカツキに会いに行く。