いけない!?同居生活
「・・・え?」
サラリと聞こえた渡部さんの声に顔を上げる。
春ちゃん?
誰、それは。
「ちょっと、渡部さん!」
それに声を上げたのは、女のバーテンダーさん。
・・・春ちゃん?
「春ちゃん、いいマンションに住んでるって言ってたじゃない。使ってない部屋がって」
「それはそうですけど・・・」
「渡部さん、飲みすぎですよ」
「ええ?いいアイディアだと思ったんだけどねぇ」
戸惑っている女のバーテンダーさんと、優しく咎める男のバーテンダーさん。
笑ながら頭をかく渡部さんは、首をかしげながらグラスを傾けた。
「お、お願いします!私、なんでもします!」
「え?」
「お姉さんの家に、置いてください!炊事洗濯、なんでもしますから!」
多分、酔っ払いすぎてたんだ。
普段なら、きっとこんな唐突な事言わない。