いけない!?同居生活
結局―――――
「あんま、寝れなかった・・・」
げっそりした気持ちで部屋を出た。
声は聞こえなかったけど、一度だけドスン、と大きな音が聞こえた。
それが無性に気になって気になって・・・。
おかげさまで寝不足だ。
「あ、おはよー」
「えっ、あ・・・」
私を明るい声で迎えたのは、昨日の男の人。
春さんを、春馬、と呼んだ人だ。
「お、おはようございます」
「君が、まこが言ってた同居人?えっと、さっちゃんだっけ?」
「あ、守屋沙紀です」
「ふぅん。俺、大倉倖也(おおくらゆきや)。倖也でいいよ」
軽い口調の倖也さん。
春さんとは少し違うタイプ。