いけない!?同居生活

｢・・・ああ、俺か｣




私のじっとりとした視線に気づいたのか、倖也さんはそう言って苦笑すると頭をかいた。




｢悪い悪い。俺、春馬んとこ行くからさ、そのまままた下おりろよ。な｣

｢言われなくてもそうします｣

｢そ？わりぃね｣



本気で悪いと思ってるのか。
この人・・・。



｢倖也さんって、私の事すごく目の敵にしてますよね｣

｢え？そんなことないでしょ｣

｢あります！そりゃあ、私が春さんのところにお世話になってるのが気に入らないのはわかりますけど｣

｢・・・そうだね｣



み、認めた・・・。
でも、そうだよね。
恋人が赤の他人と一緒に住んでたら気分いいもんじゃないよね。