いけない!?同居生活
「春馬がお前を側におく理由、わかる気がする」
倖也さんは、そう言って帰っていった。
春さんが私を側におく理由・・・。
それは春さんの優しさじゃないのかしら。
「春さん、ゆき・・・」
声をかけながらリビングに戻ると、ダイニングのソファで座っている春さんを見つけた。
ぼんやりと物思いにふけっている春さん。
とても寂しそうに思えた。
私は思わず春さんの前に歩き出し、そっと春さんの身体を抱きしめていた。
「さっちゃん・・・?」
一瞬ビクッとなった春さんの身体。