いけない!?同居生活


そんな自分の心境の変化に、驚いたのは確か。



でも、正直それ以上関わるつもりなんてなかった。
関わったって、いいことなんてない。


自分の事を女だと思っている今と、ばれてしまった先は、きっと違うのだから。




結局は、幻滅してひどく拒絶して終わる。




でも、必死に頼まれて。
なぜか受け入れて。



男だってばれて。
被害妄想に倒れて。


散々迷惑をかけた俺に。




彼女は笑っていてくれた。
側に、いると。


――春さんは、私をかいがいしくお世話してくれました。初対面の私を、迷惑がらずに。だから、私も春さんのためになにかしたいんです!嫌なことはしません。触るなっていうなら、絶対に触りません。だから・・・


そんな風に、ぶつかってきてくれる人いなかった。




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