いけない!?同居生活


春さんが、仕事が休みの日の夜。
春さんと一緒に、Refugeに飲みに行くことになった。


春さんが誘ってくれたんだけど、春さんと出かけたのは買い物以来だから嬉しい。
この間は“浮気かも”なんて顔面蒼白になったけど、春さんが誘ってくれたし、春さん自身気にしてなさそうだったから。


春さんにとっても、私は女友達の域でしかないんだ。
なら、私もそのつもりで接さないとね。



「まさか二人で飲みに来るとはね」

「たまにはいいでしょ」

「俺は働いてるっていうのに、羨ましいねぇ。まったく」

「しっかり、持てなしてよね。誠」




誠さんに軽口をたたきながら楽しそうな春さん。
誠さんも満更ではない感じでカクテルを作ってくれている。


私たちの他には常連の渡部さんというおじさんが一人。
私も以前会ったことがある。

そう言えば、私が春さんのお世話になったきっかけは渡辺さんだった。



「本当に、一緒に暮らしてるのかい?」

「春さんには、すごくお世話になってます」


渡部さんの問いかけに私が声絶える。



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