いけない!?同居生活
「いいねぇ。家に綺麗な春ちゃんがいてくれると家の中も華やぐよな」
「はい!」
「バカね。いつもいつもきっちりしてるわけじゃないのよ。渡部さん。ここで会うくらいがちょうどいいんだから」
「そうなのかぁ?まぁ、でも。俺はここで春ちゃんに会うのが楽しみで通ってるからなぁ。頼むよー」
「次は、バーテンダーとしてちゃんと迎えますよ」
渡部さんは、春さんのファンなんだ。
ここは、おしゃれなバーだけど、常連さんが多いから結構フランクな雰囲気。
それがとても心地がいい。
きっと、春さんや誠さんの人柄のおかげだろう。
楽しくお酒を飲んで、他愛ない話で盛り上がった。
愉しい時間はあっという間に過ぎて、そろそろ帰る時間。
「さっちゃん、ちょっと先にしたおりててくれる?すぐに向かうから」
「はい。じゃあ、待ってますね」
春さんはなにか用が残っているみたいで、私は先に外に向かった。
ビルの外に出ると春さんがくるまでたって待つ。
「沙紀ちゃん」
その時、不意に声をかけられた。