いけない!?同居生活
誰?
そんな思いを抱きながら振り向く。
「・・・っ、東島先輩」
そこにいたのは、先輩。
圭汰さん。
もうそう呼ぶのは憚られて。
どうしてこんなところに。
そうだ。
最後にのみに入ったのはこのバーだった。
私が会社で平手打ちをしたから、悪評が広まったと聞いた。
その仕返しとか・・・?
怖くなって、後ずさる。
「待って、話したいんだ」
「話なんて、私はもうないです」
「俺、あれから考えて。沙紀ちゃんにちゃんと謝って、それからやり直したいと思って」
「・・・やり直す?」
言っている意味が、よくわからない。
やり直すもなにも、私たちはまだ付き合ってはいなかった。
私は好きだったけど、先輩はただ私をあそび相手としてしか見てなかったんじゃないか。