いけない!?同居生活


最近は、春さんもすっかり料理を食べてくれるようになった。
それがすごく嬉しくて、ついつい張り切って作ってしまう。

春さんへの気持ちを確信してからは余計に。



「そういえば、あの人からあれ以来接触はあった?」

「あの人・・・、先輩ですか?」

「そう」

「ああ・・・、今のところは」




あの夜以来、携帯に連絡があるわけでもなくすっかりなにもなくなった。
なんだったんだろうと、拍子抜けするぐらいに。

でも、なにもないなら、それに越したことはない。
今更なんと言われたって気持ちが動くことはもう、ないのだから。

都合がよすぎるよ。



でも、張り手までした私に、なんで・・・。




「まぁ、何かあったら言ってね」

「ありがとうございます」




私は、仕事の春さんのために、少し早い夕食を用意し机に並べた。




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