いけない!?同居生活
「お母さん、私、帰るね!」
「え?帰るって、あんた2日までいるんじゃなかったの?それに今からなんて」
「でも、帰らなくちゃ。ごめん。今すぐ、帰りたいの」
春さんを一人にしたくない。
もっとちゃんと、聞いておくんだった。
春さんが言いたくなさそうだったから・・・。
でも、体調を崩して一人ぼっちなんて、そんなの寂しい。
私は、春さんの側にいたい。
「送ってってやろうか?」
「え・・・?」
「今からじゃ乗換してたんじゃ途中で止まんだろ。車で行けば、新幹線も間に合うだろ」
「お兄ちゃん・・・」
「大事な用なんだろ?」
「うん!」
バタバタと慌ただしく家を出る。
家族といる時間も大事だ。
それでも。
ごめんね、お母さん。
私は、春さんの事も大事になったんだ。