いけない!?同居生活
「でも、なんだ。こいつがいたのか。取り越し苦労ってやつか」
「え?」
「・・・ありがとう。倖也」
倖也さんは、春さんの事よくわかってる。
もしかして、春さんの事心配してたのかな。
「とりあえず、入りなよ」
「ああ」
春さんがカギをあけ中にはいる。
倖也さんをチラリと見ると、少しホッとしたような表情。
やっぱり、心配だったんだ。
「茜さん、どう?」
「あー、もうすっかり元気。せっかくの年末に最悪だって悪態つく元気あるくらいだからな」
そっか、と春さんは笑う。
茜さん?
「ああ、茜さんっていうのは、倖也のお母さん」
「あ、そうなんですね」