いけない!?同居生活
私の疑問に気付いた春さんがそう教えてくれた。
「急に倒れて入院することになったみたいで」
「大丈夫だったんですか?」
「あー、盲腸だってよ。ったく、人騒がせだっつの」
それでも、手術を終え年末年始を病院で過ごしてはいるが、もうすっかり元気らしい。
「春馬んところで年越すつもりだったのによ」
「俺は最初からいいって言ってただろ」
「・・・電話、あったんだろ」
倖也さんの言葉に、一瞬で場の空気が変わったのがわかった。
電話・・・?
脳裏に画面のひび割れた携帯が浮かぶ。
「俺のところにもあったからな。どうせ、ろくな事言ってなかったんだろ」
「・・・いいよ。もうそんな話は」