いけない!?同居生活


「守屋」


一日の仕事を終え、私物をまとめた後軽くあいさつをして会社を出た。
呆気なく終わったラストの日、会社を出たところで呼び止められた。

この声は・・・。



「東島先輩・・・!」

「今日までって聞いて」

「あ、そうなんです。突然すみません」

「いや、でも、寂しくなるな」




東島先輩。
ずっと見ていることしかできなかった、憧れの先輩。
かっこよくて、優しくて、頼れて。
もっと一緒に仕事がしたかったな。




「ありがとうございました。先輩と働けてよかったです」

「最後みたいな挨拶やめろよ。またご飯でも行こうぜ」

「え・・・」

「これ、俺の連絡先。絶対連絡しろよ」

「先輩・・・。はい、絶対します!」



嘘・・・夢みたい。
先輩の連絡先・・・。
嬉しい。



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