いけない!?同居生活
「は、春さん・・・っ、どうして・・・っ」
ポロポロと溢れだした言葉と涙。
春さんはギョッとした顔をして私を見た。
「さっちゃん?」
「手作り、嫌だったんじゃないんですかっ?無理だって言ってたのに・・・」
「え?なんの・・・、もしかして、バーに来てた?」
私は小さく頷くと、春さんはしまった、というような表情を浮かべ頭を抱えた。
「ごめんね、さっちゃん。違うの。あれは、よくも知らない人からもらったから。でも、捨てるとか、そう言う言い方はよくなかったわね。それは本当に、反省する」
「・・・でも、手作りが嫌なのは、本当なんですよね?」
「そうね・・・。そこまでひどくないつもりなんだけど。前話したあの事から、少し潔癖気味だから」
「私のは、どうして食べて・・・」
ふわっと、春さんの手が私の頭に乗せられる。
優しく撫で、そのまま頬に降ろされた。
包み込むように頬に触れる手。
「さっちゃんは、特別」
優しい声が、響いた。