いけない!?同居生活
本当は、来ないようにするのが一番いいんだろうけど。
そんなことを言っていたら、窮屈だし、ずっと来れなくなる。
きっとそれは沙紀にとっても望んだものではないだろうし。
出来るだけ、護ってあげられるように。
「心、入れ替えたんだ!俺には、沙紀ちゃんしかいないんだよ」
ビルを出たところで、叫び声がする。
その声には覚えがあった。
しまった。
遅かったか。
チッ、と舌打ちをし飛び出して行こうとしたその時。
「沙紀!」
俺の後ろから、鋭い声が飛んだ。