いけない!?同居生活


「私は、春さんの味方ですから」

「・・・うん」




春さんの手が私の頭を撫でる。
心地よくて、ふにゃっと笑う。





「ごめんね、熱があるのに・・・」

「いいんです。春さんの事、知れてよかった」



なにができるかわからないけど。
春さんが、教えてくれたことは、きっと一歩前進だよね。


春さんの掌に撫でられて、うつらうつらと夢の世界に落ちていく。



「さっちゃん・・・ありがとう。・・・大好き」





額に触れた温もりと、春さんの声。
それを理解する前に、私は眠りに落ちていた。







< 293 / 357 >

この作品をシェア

pagetop