いけない!?同居生活
「・・・ご、ごめんなさい!本当は言うつもりなかったのに。春さんが女の人の事苦手なの聞いてたから、ただ側にいられたらそれでいいって思ってたはず・・・だったのに」
慌てて、訂正するように捲し立てる。
馬鹿だ、私。
こんな風に言い訳するなら最初から好きなんて言うんじゃなかった。
「私に、好意がなかったから、側にいれたって・・・わかってたのに。ごめんなさい・・・。でも、これからはちゃんと抑えるようにしますから。春さんに、嫌な思い―――――」
俯きながら一気にそう言い切ろうとした時。
頬に触れた温もり。
掬われるように顔をあげ、唇に触れた柔らかい――――――。
「ん・・・」
唇。
なにが起きたのかわからなくて、目を見開いたまま固まる。
間近に見える、伏せられた春さんの長い睫毛。