いけない!?同居生活
「昨日、体調悪いのにお酒飲んだのがよかったのかもしれないですね」
「・・・いや、飲んでいないのよ。あなたが来たから一口くらいしか」
「そうだったんですか?」
じゃあ、普通に寝れたんだ。
でも、それが一番身体にはいいからよかった。
「そんな事、一度もなかったのに・・・」
「・・・え?一度もって?」
「いえ、なんでもないわ・・・」
なんだか春さんはひとりで考え込んでしまった。
いったいどうしたんだろう。
「あ、春さん。朝ご飯、食べてください!」
「え。あたし、朝は・・・」
「だめです!身体に悪いです!三食ちゃんと食べなきゃ!そうでなくてもバーのお仕事は生活リズムが崩れるんでしょうし。身体が資本なんですからね!」
「・・・ほんと、あなたってお人よしね」
ウンザリした顔してるけど気にしない。
ずうずうしく生きるのよ。
春さんはきっと、これくらいうるさく言わなきゃ聞いてくれない。
なんとなく、自分をないがしろにしてる感じがする。
なんとなく、だけど。